台風19号で甚大な被害を受けた宮城県丸森町で、ボランティアの不足が深刻となっている。
同町災害ボランティアセンターによると、10月29日時点で新規、継続合わせて309件の依頼があったが、同30日に完了できた依頼は8件にとどまった。同町社会福祉協議会の谷津俊幸事務局長(62)は「家具の片付けや泥の掃き出しなどで、1件の依頼に対し2、3日はかかる。未着手の依頼は約250件に上ると思うが、着手件数を増やすより、まずは継続している依頼を終わらせることに集中している」と説明した。
交通の便の悪さもボランティアの参加数に影響している。同町を走る阿武隈急行は台風の影響で現在も運転を見合わせている。丸森駅―槻木駅(柴田町)間を臨時バスが走っているが、本数が限られていることに加え、丸森駅からボランティア受付のある同センターまでは徒歩30分以上かかるという。
これを受け、同センターでは1日から丸森駅―同センター間でマイクロバスを運行し、ボランティアの送迎を行う予定。さらに2日からの3連休には定員450人の「丸森町災害ボランティアバスツアー」を企画し、仙台駅―同センター間でバスを運行し、ボランティアの確保を狙う。
谷津事務局長は「道が遮断されていた山間部からの依頼はこれから増えていくだろう。平日でも100人以上はボランティアに来てもらいたい」と呼びかけている。【藤田花】