国内有数のアコヤガイ真珠生産地の長崎県で、養殖中の稚貝などが多く死んでいることが5日、県への取材で分かった。同じく生産地として知られる愛媛県や三重県でも大量死が確認されている。原因は不明で、長崎県や養殖業者でつくる漁協が被害実態を調べる。
長崎県によると、7月下旬から8月上旬にかけて、対馬市や平戸市などで被害が確認された。稚貝を中心に、真珠の形成に必要な「外套膜」と呼ばれる部位が縮んだり、貝の中身がなくなったりしていた。
2016年の長崎県の真珠生産量、生産額ともに全国2位。
県は被害に遭ったアコヤガイのサンプルを国の研究機関に送り原因を調べている。