大阪地・高検などが入る大阪中之島合同庁舎(大阪市福島区)の1階に油のような液体がまかれた事件で、大阪府警福島署は5日、建造物侵入の疑いで、現場にいた男を現行犯逮捕した。
同署によると、男は住居不詳、無職、生駒勝弘容疑者(75)。容疑を認めているが、液体をまいた理由については「正当な理由がある。裁判で話す」と説明しているという。着火装置を所持していたといい、同署が詳しい動機や経緯を調べる。
逮捕容疑は同日午後0時35分ごろ、大阪市福島区福島の大阪中之島合同庁舎に、正当な理由なく侵入したとしている。
大阪市消防局によると、火災は起きていないが、60代の男性警備員が殺虫剤とみられるスプレーをまかれ搬送された。目の痛みを訴えている。
庁舎を管理する大阪高検企画調査課は「事案があったことは把握しているが、現在捜査中のため、詳しい回答は差し控える」とコメントした。