ブルーシート「屋根も工事しないと張らない」 業者を紹介対象外に 千葉

多くの住宅の屋根が台風被害を受けたため千葉県が実施するブルーシート張り業者の紹介事業を巡り、シート張りの条件として業者から屋根の修理工事を迫られる事案が報告されたとして、この業者が紹介対象から外されていたことが12日、明らかになった。事業を委託された「ユニオンテック」(東京都新宿区)は毎日新聞の取材に「事実なら取り組みの趣旨から逸脱している」としている。
県は10月15日、台風15、19号の被災者を対象に紹介事業を始めた。県のホームページに特設サイトのリンクが張られ、被災者からの申し込みに応じて、建設業者など約1万社が登録する同社が運営するサイトを介して業者を紹介する仕組み。
県内の高齢男性は業者から工事を迫られたという。親族によると、男性宅は9月の台風15号で屋根瓦がはがれて雨漏りした。ボランティアにシートを張ってもらったが、19号で飛ばされた。男性は自治体の広報紙で県の紹介事業を知り、電話をかけた。だが、後日訪れた業者に高額の屋根の工事費用を示され「契約しないとシートは張らない」と迫られたという。
男性は応じなかったが、親族は取材に「県やユニオンテックには業者を監督してほしい」と訴えた。
ユニオンテックは取材に「業者はシート張りを条件に工事を迫ったことを否定したが、被災者を不安にさせた事実を重く受け止める。不安があれば連絡してほしい」としている。事業の窓口は0120・004・523。【町野幸】