「免許返納専用相談ダイヤル」開設へ 番号は「#8080(はればれ)」

警察庁は21日、加齢に伴い運転に不安を感じる高齢ドライバーや家族らから、免許返納などに関する相談を受け付けるための全国統一の専用ダイヤルを開設すると発表した。番号は「#8080(はればれ)」で、22日午前10時から運用を始める。同庁は「加齢で身体機能が低下すると、運転操作ミスによる事故を起こす可能性が高くなる。不安を感じたら気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。
全国の都道府県警は、これまでも「運転適性相談窓口」を設け、高齢者や障害者らから相談を受けていた。しかし内閣府が2017年に実施した世論調査で、窓口の存在を知らない人が約7割に上ることが判明し、周知不足が課題となっていた。
警察庁は、従来の相談ダイヤル番号は残しながら、全国統一の番号を新設する。「#8080」にかければ、発信場所を管轄する警察の窓口につながる。受け付けは原則平日の勤務時間内で、通話料は自己負担となる。
近年、高齢ドライバーの重大事故が相次いでいることから高齢者の免許返納は毎年増加している。18年は75歳以上の29万2089人(前年比15%増)が返納した。【佐々木洋】