中山道で「のれんコンテスト」=岐阜県恵那市〔地域〕

岐阜県恵那市で、オリジナルの「のれん」の作品を道沿いに展示し、観光客らに審査してもらう「中山道のれんコンテスト」が開かれている。中山道大井宿本陣跡から西へ約2キロにわたり、藍染めや絵の具などで制作された約300枚ののれんが家々の軒先に並ぶ。街道筋ににぎわいを取り戻そうと2008年から始まり、今年で11回目となる。
のれんは幼稚園に通う子どもから70代までが応募した。8月に市内で開かれたワークショップの場で制作された作品が多いが、中には愛知県など県外からも作品が寄せられているという。5年ほど前から名古屋商科大に通う留学生も、交流活動の中でのれん作りに取り組み、出展している。
コンテストの最優秀賞は、地域に設置された投票箱への投票や審査員の投票で決まる。
実行委員会事務局長の加藤久雄さん(74)は「のれんはおもてなしを表すもの。現在、恵那市の街中は空洞化しているが、(このコンテストを通じ)昔はにぎやかな街だったと子どもたちに教え、誇りに思ってほしい」と希望を語った。23日まで。