東京都渋谷区のアパレル会社「GLADHAND」の売上金の一部が着服され、司法取引が使われた事件で、東京地検特捜部は10日、同社元代表取締役の幸田大祐(41)、同社社員の広山寛治(40)の両容疑者を業務上横領容疑で逮捕した。特捜部は、着服の総額が約2億円に上る可能性もあるとみている模様だ。
逮捕容疑は、共謀して今年7月中旬から8月中旬ごろまでの間、東京都世田谷区の同社事務所で、5回にわたり売上金計約500万円を着服したとしている。認否は明らかにしていない。
関係者によると、幸田容疑者らは商品を割引価格で売ったように売上伝票を偽って作成して差額の現金をプールしていた。
特捜部は今回、横領に関わったとみられる社員との間で司法取引を実施。関連の証拠を提出することを条件に、起訴を見送る内容で合意している。合意の成立は昨年6月に制度が導入されて以降、3例目。【遠山和宏、金寿英、志村一也】