山口県下関市の市立小学校で、いじめ被害を訴えた女子児童への対応が遅れ、児童が自殺を図った問題で、市教育委員会は16日、記者会見を開くなど終日対応に追われた。
市教委によると10月下旬、学校は保護者から女子児童が「死にたい」と自殺をほのめかしていると連絡を受け、学校長が市教委に報告。内容をまとめた報告書は担当課長も目を通したが、課内で実際にいじめ事案に対応する生徒指導推進室の室長には届いていなかった。担当課長は「(情報が)共有できていると思い込みがあった」と釈明。市教委内の連携不足が浮かび上がった。
また、市内全小中学校で実施しているアンケートで女子児童は、4月以降の12回中10回で「(学校生活が)楽しくない」と回答。担任が聞き取りしたが「楽しいことがなければ楽しくない」と答え、いじめのことは口にしなかったという。ただ保護者によると、児童は担任の聞き取りに対しいじめの相談をしたことがあると訴えている。【近藤綾加、坂野日向子】