札幌爆発で集団提訴の近隣住民らがアパマンの対応に不満 「誠実さに欠けている」

爆発事故から丸1年の16日、発生元とされる不動産仲介業者「アパマンショップ平岸駅前店」の近隣住民が同店を運営する「アパマンショップリーシング北海道」に損害賠償を求めて札幌地裁に起こした訴訟。原告は長期にわたる甚大な被害や事故後の同社の対応への不満を訴え、「なぜ店内で大量の消臭スプレーを処理したのか」などと原因や責任の所在の究明も期待した。
提訴後の記者会見には原告7人が参加。夫妻で記者会見に参加した50代の男性は「寒気、騒音、苦痛をずっと受け続けた」と話した。寝室と洋室は窓ガラスが割れ、煙のにおいも取れず使えなくなり、半透明の板や断熱材を張った窓から流れ込む寒気に耐え一冬を過ごした。夫妻は不眠症や不安抑うつ状態などと診断され、通院が続いているという。50代の妻は「事件を風化させたくない」と語った。
提訴は運営会社の対応に対する不満も大きかった。原告代理人弁護士によると、ようやくマンションの修復工事が始まって約3カ月後の6月下旬、同社から賠償に関する「最終合意」を求める文書が届いた。被害者一律の賠償額を提示し、合意しなければ法的手続きに移行すると一方的に通告する内容だった。
40代の男性は長女と入浴を終えた直後に爆発に遭った。「娘は大きい音がだめになり、風呂も苦手になった。事件の話をしたがらないなど心の傷は癒えていない」と訴え、「何も終わっていないのに、一方的に会社が終わらせようとしている。被害状況の確認もなく、誠実さに欠けている」と憤った。【高橋由衣】