囲碁の第45期天元戦五番勝負(新聞三社連合主催)の第5局が18日、徳島市で打たれ、井山裕太天元(30)が挑戦者の許家元(きょかげん)八段(21)に234手で白番中押し勝ちし、5連覇(通算8期)を達成して名誉天元の資格を獲得した。林海峯名誉天元(77)に次いで2人目。さらに、井山が資格を持つ永世・名誉称号は本因坊、棋聖、碁聖と合わせて四つとなり、小林光一九段(67)の棋聖、名人、碁聖の三つを抜き、単独1位となった。
今期の天元戦は、井山が1勝2敗のカド番から連勝し、逆転で防衛を果たした。今年は十段と王座の防衛に失敗した井山だが、本因坊、棋聖と合わせ3冠を保持することになり、芝野虎丸名人・王座(20)を抑え、現有タイトル数でも第一人者の座を守った。
井山天元は「苦しかった(1年)だけに、最後はいい結果で終われてホッとしている。名誉天元は狙える状態ではなかったので実感はないが、一つ一つ積み重ねてきたのがよかった」と語った。【新土居仁昌】