「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さん(当時72歳)が2013年12月、京都市山科区の本社前で射殺された事件は19日、未解決のまま6年を迎えた。直接的な関与を示す証拠が乏しく捜査が難航する中、京都府警の幹部が同日朝、現場で事件解決を誓った。
大東さんは13年12月19日午前5時45分ごろ、運転していた車を本社前で降りた直後、至近距離から25口径の拳銃の銃弾を胸や腹に4発撃たれ、死亡した。
事件から6年のこの日早朝、府警の小栗宏之刑事部長や西山亮二捜査1課長らが事件現場で献花し、黙とうをささげた。その後、情報提供を求めるポケットティッシュをJR山科駅前で遺族らと配った。
取材に応じた渡辺直人社長は「事件以降、多くの人に励まされ、支えられてきた。遺族の気持ちに立って、事件の解決をぜひしていただきたい」と述べた。大東さんの長男剛志さん(45)は「人々の関心が確実に薄れていることは感じつつ、事件を風化させることなく、一日も早い解決を願い、警察と協力して広く情報提供を呼びかけたい」とのコメントを出した。
府警は今年11月末までに捜査員延べ約19万9000人を投入し、5万8690世帯から聞き込みをした。約640件の情報提供があったが、事件に直結する内容はなかった。現場付近でたばこの吸い殻が発見され、福岡県に拠点を置く暴力団関係者の男のDNA型を検出したが、関与は明らかになっていない。情報提供は府警山科署捜査本部(0120・08・9110)。【小田中大、福富智】