台風19号で被災した長野県で、唯一残っていた長野運動公園(長野市)の避難所が20日閉鎖され、7世帯15人が自宅などに移った。他に被災した宮城、福島、栃木、神奈川の4県では、避難所計27カ所に591人が身を寄せている。
20日朝、運動公園の避難所で荷物を車に積んでいた長野市穂保のリンゴ農家、関茂男さん(86)は、自宅が床上約70センチまで浸水。周辺も被害が相次ぎ、修理の業者が確保できず、避難所にとどまった。今後は被害を免れた自宅2階で生活しながら1階を修理するという。「孫の世代が安心して住めるよう堤防を強化してほしい」と話した。
「行く先がはっきりしない」という60代男性は全壊した自宅を再建するか迷っている。避難所は被災者が集まる心のよりどころで、「コミュニティーがなくなるのも寂しい」と悲しげな表情だった。台風19号上陸後、長野県では少なくとも292カ所の避難所が開設され、最大約3万1763人が避難した。【ガン・クリスティーナ、三股智子】