もういくつ寝るとクリスマス。日本ではモミの木の模造品がおなじみだが、欧米では本物を切って鉢植えに仕立てたツリーを飾ることが一般的。ところがオーストラリアでは、知らないうちに家の中に侵入していたニシキヘビの寝床になっていた!
豪州東部クイーンズランド州のブリスベンに住んでいるリアン・チャップマンさんとジョン・ブルックスさんのカップルは、今月12日、職場から帰ってきて室内に足を一歩踏み入れた途端、パニックを起こして玄関の外に飛び出した!
金切り声をあげる人間に驚いたのか、庭のモズガラスまでが火災報知器のようにけたたましく鳴き叫ぶなか、二人はそろそろと部屋に戻った。リビングルームにおいたクリスマスツリーに、3メートルはあろうかという巨大なヘビがとぐろを巻いて休んでいたのだ。
しばらくの間、呆然と立ち尽くしていたが、ほどなくヘビの正体が毒をもたないカーペットパイソンだと気づいた。成長すると10メートルを超えることもあるが、基本的には木の上で生活するヘビで、性質もおとなしく、ペットとして飼育されることもある。
クイーンズランド州やニュー・サウスウェールズ州など豪州東部の在来種なので、郊外に暮らすオーストラリア人にとってはおなじみだ。
とはいえ、ここからが驚きなのだが、ツリーは飾り付けが終わっておらず、二人は週末を利用してクリスマス仕様にする計画を立てていた。そこで、巨大なとぐろを起こさぬよう横目で見ながら、周囲に青い玉やチカチカ光るイルミネーションを取り付けているうち、寝床の異変に気づいたヘビが起き上がって、スルスルと床を這いながら、軒下に消えて行き、約5時間の滞在が終了した。
実はリアンさんたちはイギリス人。7年前に移住するまでは、ヘビを見たら心臓発作を起こしそうになるほど驚いていたが、「今ではすっかりオージー(オーストラリア)流になじんだわ。ちょっと気の早いクリスマスのお客さんが訪ねてきた気分だもの」となんだか嬉しそうだ。