冬至前に「ユズフェア」開催=埼玉県越生町〔地域〕

埼玉県越生町で15日、冬至を前に「ユズフェア」が開かれた。会場の「うめその梅の駅」では、町特産のユズや地元野菜のほか、ユズ加工品なども販売。地元の女性農家団体によるユズの消費拡大に向けた料理講習会も行われ、町内外から訪れた大勢の人が「ユズ尽くし」の1日を楽しんだ。
町には約50軒のユズ農家があり、生産量も県内有数を誇る。香りが高く、皮が厚くてしっかりしているのが特徴で、「果汁がたくさん絞れて、酒造業者などから品質の評価が高い」(新井雄啓町長)という。
毎年12月第2または第3日曜日にフェアを開き、その年に収穫されたユズを広くPR。この日はフェアの開始前からユズを求めて長い行列ができ、会場の模擬店では、町産ユズを使った甘酒やマフィン、ジャム、今川焼き、コッペパンサンドなども販売された。
料理講習会は午前と午後の計2回実施し、町内外から計約60人が参加し、「レンジで簡単ユズジャム」「ユズ風味バターもち」「ユズ茶」など家庭でも簡単にできるレシピを学んだ。
新井町長は「今年は天候不順で例年の3割程度しか採れていないが、ユズは梅と並ぶ町の特産。生産者も頑張っているので、良質のユズを料理や冬至の風呂などで使ってほしい」と語った。