サザエさんと波平さん、囲碁の打ち初め式で免状授与 普及に貢献

語呂合わせで「イゴ」と読める「囲碁の日」の5日、東京・市ケ谷の日本棋院で囲碁の打ち初め式が行われた。人気テレビアニメ「サザエさん」の主人公サザエさんと父波平さんが駆け付け、囲碁界の年明けを祝った。
アニメでは、サザエさんや波平さんが碁に興じるシーンがたびたび登場する。アニメでの盤面を精査した大橋拓文(ひろふみ)六段が2019年1月、波平さんはプロ公式戦と同じ局面を打っているとツイッターで指摘したことから、本格的な碁の打ち手として注目された。そこで同年9月、テレビ放送開始50年の節目に、長年の囲碁普及への貢献とその腕前に敬意を表し、波平さんに五段、サザエさんに三段の免状が贈られた。
両者は、芝野虎丸名人(20)、上野愛咲美女流本因坊(18)ら4人による新春対局の冒頭で姿を見せ、昨年授与された免状を披露した後、波平さんが碁を打つポーズを取って対局開始を告げた。【丸山進】