新春を祝う華道家元池坊の「初生け式」が5日、京都市中京区の家元道場などであった。全国から集まった10~94歳の門弟約1500人が季節の花を生け、一年の精進を誓った。
振り袖や羽織はかま姿の55人が生け花発祥の地とされる「六角堂」を参拝。その後、隣接する家元道場や池坊会館で一斉に松や梅、南天などの花材にはさみを入れ、作品を仕上げていった。
池坊専好・次期家元も初生けを披露し「皆様方の華道上達を祈念いたします」とあいさつした。福岡市中央区から参加した最年少の林真紘(まひろ)さん(10)は「緊張したけれど、達成感があった」と笑顔を見せた。【菅沼舞】