広島空港(広島県三原市)で2015年4月、アシアナ航空機(エアバスA320―200型機、乗客乗員81人)が滑走路をそれて着陸し、乗客34人が負傷した事故で、広島県警捜査1課などは10日、業務上過失傷害などの容疑で、いずれも韓国籍の当時の機長(52)と副操縦士(40)を広島地検に書類送検した。2人は「(着陸をやり直す)ゴーアラウンドの判断が遅かった」と供述しているという。
機長らの送検容疑は同月14日夜、広島空港に着陸する際、機体の位置が確認できない状態で降下を続け、滑走路手前の誘導用アンテナに衝突、胴体滑走させるなどして、乗客34人に肋骨(ろっこつ)骨折などのけがをさせた疑い。
捜査1課によると、日韓刑事共助条約に基づき、韓国検察が機長らを取り調べた。機長らは着陸直前、霧や小雨で急に滑走路などが見えなくなり、ゴーアラウンドを試みたが間に合わなかったと説明したという。
アシアナ航空日本地域本部のコメント 現段階で正式な情報が届いていないため、内容の確認ができておらず、コメントは差し控える。
[時事通信社]