山口県萩市発注の電源装置交換などをめぐり、特定の会社が契約できるよう談合したとして、山口県警は27日、同市情報政策課長の斉藤宜知容疑者(48)=同市椿東=を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。
電気通信工事会社「エフテック」社長の吉長敏朗容疑者(65)=同県山陽小野田市高千帆=と同社役員の藤本正登容疑者(63)=同県宇部市北琴芝=も同入札妨害容疑で逮捕。県警は3人の認否を明らかにしていない。
斉藤容疑者の逮捕容疑は昨年3月、市庁舎内4カ所の無停電電源装置交換業務の随意契約で、見積書の提出期限後に、最低見積金額を他社が提示していることを藤本容疑者に電話で伝え、より低額の65万円とする見積書を提出させた疑い。
別の随意契約でも、市が見積もりを依頼した競合業者の情報を吉長容疑者にメールで伝えた疑い。
捜査2課によると、斉藤容疑者は設計金額を把握できる立場にあり、いずれの業務もエフテックが受注したという。外部から情報提供があり捜査を続けていた。
藤道健二・萩市長の話 事実であれば誠に残念。事実関係を確認し、厳正な処分を検討し、再発防止に努める。
[時事通信社]