国内の保健所と偽って新型コロナウイルス感染予防の呼びかけを装う不審メールが出回っている。メールに添付されている文書ファイルを開くと「Emotet」(エモテット)と呼ばれるコンピューターウイルスに感染する仕組みで、情報などが盗まれる恐れがある。情報セキュリティー関連機関が注意を呼びかけている。
独立行政法人「情報処理推進機構(IPA)」などによると、メールは実在する保健所名で「別途通知をご確認いただき、感染予防対策についてよろしくお願いいたします」と添付文書ファイルを開かせようとする内容。
情報大手のトレンドマイクロ(東京都渋谷区)によると、添付文書ファイルを開き、表示された「有効化」をクリックするとコンピューターがウイルスに感染。外部から遠隔操作が可能になり、身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」の感染や、成り済ましメールを拡散させて別の詐欺に使われるなど被害が拡大する恐れがある。
エモテットの感染は昨年12月から爆発的に増加しているといい、同社は「文面はその時に注目を集めそうなものが使われ、今は新型肺炎の流行に乗じている。身に覚えのないメールのファイルは開かず、たとえ開いてしまっても『コンテンツの有効化』を求められた時は許可しないように」としている。【大島祥平】