新型肺炎「帰国者・接触者相談センター」設置へ 専門外来への受診を促す

厚生労働省は3日、新型コロナウイルスによる感染拡大を防ぐため、各都道府県に対し、感染が疑われる患者を専門に治療する「帰国者・接触者外来」を各自治体内の医療機関に設置するよう依頼した。また、この外来を受診する前に、受診希望者の相談を受け付ける「帰国者・接触者相談センター」の設置も求めた。
外来では、ほかの患者と接触しないよう診察室や動線を分けることや必要な検査体制の確保、医療従事者の十分な感染対策に努めるよう求めた。また、相談センターでは、感染の疑いのある患者からの相談を受け、外来の受診を調整。受診の時間や施設への入り方などについて、問い合わせるよう助言する。
また厚労省はこの日、日本政府のチャーター機で帰国後、症状は出ていないが新型コロナウイルスに感染していると確認された40代の男性が発症したことを明らかにした。国内の感染者数は20人で変わらないが、無症状の感染者は1人減って4人となった。【金秀蓮】