新型肺炎「検査2回陰性」で退院認める方針 厚労相、衆院予算委で表明

加藤勝信厚生労働相は3日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルスに感染した患者について、退院を認める際の指針を示した。熱が下がるなど症状がなくなってから48時間後と、さらに48時間後の計2回ウイルス検査をし、2回とも陰性であれば退院を認める方向で医療機関に通知する。これまでは症状が改善し、解熱してから24時間後には退院を認めていた。
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また、加藤氏は感染が疑われ、検査などの対応が必要だと判断する患者の条件のうち「中国・武漢市の滞在歴」を「中国・湖北省の滞在歴」に範囲を拡大することも明らかにした。
一方、厚生労働省は3日夜、横浜に寄港する予定の香港からのクルーズ船について、ツアー参加者の中で新型肺炎の患者が出たことを受けて感染が疑われる参加者に事情に応じ、ウイルス検査などを実施する方針。【金秀蓮】