堺市で昨年7月、乗用車であおり運転をして故意にオートバイに衝突し、男子大学生(当時22歳)を殺害したとして殺人罪に問われた元警備員、中村精寛(あきひろ)被告(41)の弁護側は17日、1審に続き懲役16年とした大阪高裁判決(11日)を不服として、最高裁に上告した。
高裁判決は1審同様、中村被告に大学生が死んでも構わないという「未必の故意」があったと認定した。判決によると、被告は昨年7月2日夜、堺市南区で乗用車を運転中、大学4年の高田拓海さんのバイクに追い抜かれたことに立腹。追跡して時速96~97キロで車を衝突させて殺害した。【村松洋】