結愛ちゃん虐待死事件 判決に関わった裁判員の思い

5歳の船戸結愛ちゃんが両親から虐待を受けて死亡した事件で、母親の優里被告(27)に対して東京地裁は懲役8年の判決を言い渡しました。裁判長は、母親に「結愛ちゃんはもう戻ってこない」と語り掛けました。裁判員の人たちはどのような思いで裁判に参加していたのでしょうか。東京地裁前から報告です。

(社会部・古賀康之記者報告)

結愛ちゃんと同じくらいの年齢の子どもがいるという男性の裁判員は「携わるうちにつらさや苦しさを想像してしまい、いたたまれない気持ちになった」と話をしていました。判決の後、4人の裁判員が取材に応じました。被害者が子どもで加害者が母親というなかで、裁判員の一人は「証拠を見て衝撃を受けたが、複雑な事情があるのだと思った」と判断の難しさをにじませていました。別の裁判員も「優里被告が受けた苦しみも証拠で出てきて、自分のなかでまとめるのが難しかった」と話しました。その一方で、「優里被告に対しては感情的にならないように見ていた」と冷静に判断をしていたということです。最後に、優里被告に対しては「無事、刑期を終えたのならば頑張って生きてほしい」と話をしていました。