新型コロナウイルスの集団感染が起きた、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客2人が死亡した。客室待機中に発症して入院しており、厚労省側の対応に疑問が指摘されている。21日朝時点で、日本国内で報告された死者は3人、感染者は計728人(クルーズ船を含む)。米疾病対策センター(CDC)は、日本への旅行者に向けた渡航注意情報を出すなど、東京五輪・パラリンピックの開催懸念も浮上する。安倍晋三政権には、国民や旅行者の生命と健康を守る、厳格な措置と覚悟が求められそうだ。こうしたなか、中国の習近平国家主席が、いまだに4月の「国賓」来日に意欲を持っているとの見方がある。世界各国に厄災をバラまき、経済に大打撃を与えておいて、本気なのか。◇ 「亡くなられた方々に対し、心からご冥福をお祈りし、ご遺族の皆さまにお悔やみを申し上げたい」「政府には国民の皆さまの健康と命を守る大きな責任がある。その責任を果たすために、政府一丸となって全力で取り組む」 安倍首相は20日夜、官邸でこう語った。新型コロナウイルスの感染で、クルーズ船の乗客だった80代の日本人男女2人が同日死亡したのだ。乗船者の死亡は初めて。 女性は5日にすでに発熱し、6日に下痢をしたため船内の医師が診察した。ただ、医師の判断でウイルス検査や救急搬送は行われなかった。発熱が続いたため1週間後の12日になって下船し入院し、13日になって陽性と判定された。厚労省などの対応に「見殺しでは」との疑問も出ている。 男性には、気管支ぜんそくなどの持病があった。同ウイルスが高齢者に極めて危険なことが証明された。 このほか、北海道と福岡県、沖縄県などで同日、新たな感染者が確認されたほか、クルーズ船の検疫で事務作業に当たった厚労省と内閣官房の職員2人の感染も判明した。 日本国内で感染拡大が続く事態に、海外メディアは辛辣(しんらつ)だ。神戸大学医学部の岩田健太郎教授(感染症内科)が18日、クルーズ船内の感染対策を批判する動画を英語で公開したためか、厳しい報道が相次いだ。 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、乗客として船内に滞在する米男性医師の「われわれは感染するためにシャーレ(培養用容器)に入れられたようなものだ」との談話を伝えた。同紙は、クルーズ船隔離による感染拡大の阻止は「失敗した」と指摘した。 英BBC(電子版)は、船内で感染区域と安全区域が分けられていないといった岩田氏の指摘を紹介したうえで、船内感染は「現在進行形のリスクだ」とする米疾病対策センター(CDC)の見解を報じた。
新型コロナウイルスの集団感染が起きた、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客2人が死亡した。客室待機中に発症して入院しており、厚労省側の対応に疑問が指摘されている。21日朝時点で、日本国内で報告された死者は3人、感染者は計728人(クルーズ船を含む)。米疾病対策センター(CDC)は、日本への旅行者に向けた渡航注意情報を出すなど、東京五輪・パラリンピックの開催懸念も浮上する。安倍晋三政権には、国民や旅行者の生命と健康を守る、厳格な措置と覚悟が求められそうだ。こうしたなか、中国の習近平国家主席が、いまだに4月の「国賓」来日に意欲を持っているとの見方がある。世界各国に厄災をバラまき、経済に大打撃を与えておいて、本気なのか。
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「亡くなられた方々に対し、心からご冥福をお祈りし、ご遺族の皆さまにお悔やみを申し上げたい」「政府には国民の皆さまの健康と命を守る大きな責任がある。その責任を果たすために、政府一丸となって全力で取り組む」
安倍首相は20日夜、官邸でこう語った。新型コロナウイルスの感染で、クルーズ船の乗客だった80代の日本人男女2人が同日死亡したのだ。乗船者の死亡は初めて。
女性は5日にすでに発熱し、6日に下痢をしたため船内の医師が診察した。ただ、医師の判断でウイルス検査や救急搬送は行われなかった。発熱が続いたため1週間後の12日になって下船し入院し、13日になって陽性と判定された。厚労省などの対応に「見殺しでは」との疑問も出ている。
男性には、気管支ぜんそくなどの持病があった。同ウイルスが高齢者に極めて危険なことが証明された。
このほか、北海道と福岡県、沖縄県などで同日、新たな感染者が確認されたほか、クルーズ船の検疫で事務作業に当たった厚労省と内閣官房の職員2人の感染も判明した。
日本国内で感染拡大が続く事態に、海外メディアは辛辣(しんらつ)だ。神戸大学医学部の岩田健太郎教授(感染症内科)が18日、クルーズ船内の感染対策を批判する動画を英語で公開したためか、厳しい報道が相次いだ。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、乗客として船内に滞在する米男性医師の「われわれは感染するためにシャーレ(培養用容器)に入れられたようなものだ」との談話を伝えた。同紙は、クルーズ船隔離による感染拡大の阻止は「失敗した」と指摘した。
英BBC(電子版)は、船内で感染区域と安全区域が分けられていないといった岩田氏の指摘を紹介したうえで、船内感染は「現在進行形のリスクだ」とする米疾病対策センター(CDC)の見解を報じた。