新型コロナで入国制限 中国人留学生 祖父が体調悪化「もう会えないかも」

新型コロナウイルス感染症対策で、政府が強化した中国と韓国からの入国制限。両国からの入国者は国内到着から2週間の「隔離生活」を要請されており、大分県内の留学生にも動揺が広がる。【辻本知大】
「体調が悪く寝込んでいる祖父が心配。スマートフォン越しに『会いたい』と言われ胸が締め付けられる思いをした」。別府溝部学園短大(別府市)1年の中国人留学生、トウ・チョウさん(27)が訴えた。
トウさんの地元は、山東省青島市。昨年9月に留学のために来日し、別府市で暮らす。入国制限が強化された直後から、母国の家族とは中国の通信アプリ「微信(ウィーチャット)」でやりとりをしている。3月初旬に母から「祖父が起き上がれない状態になった」とメッセージがあった。
トウさんは生活のためにコンビニと飲食店でアルバイトを掛け持ちしている。中国でも帰国後は2週間隔離されねばならず、日本に戻っても2週間の隔離をされると、「生活が成り立たなくなってしまう」と話す。
91歳の祖父は最近体調がさらに悪化し、寝たきりで、食事をすることも難しく、チューブで栄養を取る状態になったという。
「入国制限は仕方がないことだと理解しているが、本当に帰りたい。焦っている。祖父とはもう会えないかもしれない」と頭を悩ませている。