新型コロナウイルスの感染拡大を受け、8月に開幕予定の「青森ねぶた祭」について、青森市などでつくる青森ねぶた祭実行委員会が中止を視野に検討を始めたことが3月31日、関係者への取材で明らかになった。中止されれば戦後初めてとなる。4月8日午後に開かれる実行委の会合で正式に決定される。【江沢雄志】
今年の青森ねぶた祭は8月2日に開幕を予定。青森市の青い海公園では3月25日からねぶた製作小屋の設営が始まったばかりだった。実行委は4月7日から団体観覧席の申し込みを受け付ける予定だったが、8日の会合で開催可否が検討されるため、現在申し込みを延期している。
実行委の事務局を務める青森観光コンベンション協会の六角正人専務理事は、イベントの性質上、外部からの参加者との濃厚接触が避けられないことなどを検討の理由として挙げる。その上で、「『長期戦になる』という首相の発言や国内の状況が判断材料として挙がっている」と話している。
青森市の小野寺晃彦市長は3月31日、報道陣の取材に応じ、「青森で一番国内外の観光客が訪れる祭り。中止になるとすれば影響は計り知れないので慎重に判断しなくてはいけない」と話した。その上で、「来る人たちの安全が大前提であることは間違いないので、それを踏まえていくことになる」と語った。
青森ねぶた祭は東北を代表する夏祭りの一つ。戦後の1946年に再開されて以降、毎年途切れることなく続いており、昨年は8月2~7日の期間中、約285万人が参加した。中止が決まった場合、東北で開催される他の大規模な祭りにも影響を与える可能性がある。