テレビ朝日「報道ステーション」の制作スタッフの夫に続いてフリーアナウンサーの赤江珠緒(45)の新型コロナウイルス感染が確認されたが、家族で感染するケースはほかにも相次いでいる。「3密(密閉・密集・密接)」になりやすい家庭内で予防にも限界がある。家族が感染した場合、どう対処すべきなのか。
赤江は夫の陽性確認後の16日、出演するTBSラジオ「たまむすび」に手紙を寄せ、家族が感染した場合を想定し、夫婦が感染した際の長女の預け先など準備事項を報告したが、「情報もなく解決策も思いついていない」などと不安をつづっていた。
「家族感染」をめぐっては、地方で帰省者が実家に住む家族に感染させたケースや、クラスターが発生した福祉施設で入居者を介して家族が感染したケースもあり、医療従事者の中にも懸念が広がっている。
また、今後、感染者が増えた場合、医療崩壊を防ぐため、無症状者や軽症者が、自宅での療養や待機を余儀なくされる可能性もある。
自宅に感染者がいる場合、同居する家族はどう向き合えばいいのか。
「1メートル以内で会話することが最もリスクがある。口から飛び出すウイルスが混じっているかもしれない飛沫を吸い込むことで伝播(でんぱ)につながる」と語るのは、東京医療保健大学の菅原えりさ教授(感染制御学)だ。
新型コロナウイルスは「無症状」でも感染するため、予防に限界もある。菅原氏は「家族の場合、潜伏期間でも分からずに暮らしているため、知らないうちに伝播してしまう可能性もある」という。
発熱など疑わしい症状が出た場合、「個室に隔離し、トイレ以外はできるだけ部屋の外には出ないようにし、高齢者や基礎疾患のある人と同居の場合、行政の指導に従い、ホテルなどに移動することも考慮してほしい」と菅原氏。
入浴については、「感染者が最後に入浴する。浴槽を洗い、翌日までに新しい空気に入れ替えることが重要だ」と語る。
「トイレへの経路や取っ手、ドアノブなどは、1日2~3回消毒する」
隔離されている人の世話については、「家族の1人がマスクをして行い、手洗いや消毒を頻繁に行ってほしい。使用した食器や衣類(顔を拭くタオルや肌着などは特に)80度以上の熱湯に10分ほどつけ置きするか、薄めた塩素系漂白剤に浸した後、普通に洗ってほしい」という。
菅原氏は「自分の体調変化に敏感になり、早めに周囲の人に告げることで家族間や会社に対策を講じてもらうことだ大事だ」と強調した。