患者たらい回し防止へ救急搬送を輪番制に コロナ合併症に備え、茨城県が導入

新型コロナウイルスの感染拡大に備えて、茨城県は、脳卒中や心疾患の救急患者の搬送先を輪番制とする仕組みを導入した。新型コロナ感染者が脳卒中や心疾患を併発するとの報告があるため、感染拡大で患者が急増しても対応できるように、搬送先を分散させる目的。
新型コロナウイルスを巡っては、血栓症を引き起こしたという報告が海外で多く、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞を併発する恐れが指摘されている。コロナ感染とは関係なく脳梗塞や心筋梗塞を患う人も多く、医療機関が逼迫(ひっぱく)するとの懸念がある。
そこで県は、脳卒中に関して4月下旬、心疾患は5月上旬にそれぞれ、県内の搬送先を輪番制とした。今月14日時点で、脳卒中は23病院、心疾患は31病院が対象。新型コロナ感染が疑われる患者は、これらの病院の中から特定の施設が担う。
普段から受け入れの仕組みを整えておくことで、感染が疑われる患者のたらい回しの防止にもつながる。県医療統括監の安田貢・水戸医療センター救命救急センター長は輪番制について「病院の負担を分散し、医療崩壊の防止にもつながる」と指摘する。【韮澤琴音】