新聞記者らと賭けマージャンをしていたことが週刊誌で報じられた東京高検の黒川弘務検事長(63)が21日、安倍晋三首相に辞表を提出した。22日の閣議での承認を経て辞職が決定する。政府が今年1月に検察庁法の解釈を変更し、閣議決定で定年延長を決めた経緯がある黒川氏の不祥事は、政権の信頼性を大きく揺るがすことになり、安倍氏にとっては大ダメージとなることは免れない状況だ。
政治評論家・有馬晴海氏「安倍首相が今国会での検察庁法改正案成立を断念したのは、黒川氏に関する文春報道が出ることを前提に判断したことではないかと考えます。最後にマージャンが行われたのは13日。その後、取材を受けた黒川氏が首相サイドに報告する。文春の校了は火曜ですから19日。法案成立断念は18日でした。合点がいきます。でもない限り、安倍首相はあのタイミングで法案を下ろしたりしません。数で押し切ればいいわけで、今までもそのようにやってきましたから。しかし、これで一気に首相が窮地に陥るかといったら、実はそうでもない気がします。コロナ禍では野党も黒川氏に絡むことばかり追及できません。『こんな時に』と国民からのブーメランが飛んでくる。与党内も次の人事が視野に入る時期ですからリップサービスが増えてくる。安倍首相は、ほどほどに乗り切っていくと思います。そのような感じで7年もの長期政権を築いてきたわけですよ」