5月30日の白昼、岡山市内で特定抗争指定暴力団・神戸山口組の二次団体池田組(岡山県)の幹部(58)が狙撃された。その後、同市内で拳銃を所持していた岸本晃生容疑者(52)が警戒中の警察官に銃刀法違反容疑で逮捕された。岸本容疑者は「対立する六代目山口組の関係者だった」と暴力団動向に詳しいジャーナリスト、成田俊一氏はこう続ける。
「発砲事件はあろうことか、2016年に六代目山口組元組員に狙撃されて死亡した高木忠若頭の法要を池田組で行っている最中で、しかも警察の警戒警備が見守る中だったという。今回、犯行に及んだ岸本氏も六代目山口組の二次団体である大同会(鳥取県)の若頭代行だった」
2015年以来、山口組は分裂し、本家の六代目山口組と神戸山口組、そして任侠山口組(現・絆會)へと分裂。昨年末に山口組と神戸山口組が抗争指定団体に指定されており、双方とも水面下で抗争が続いていたという。
「緊急事態宣言解除とともに両者の抗争も再燃しはじめた。組関係者に聞くと、あのおとなしい森尾卯太男会長(大同会)がやったのか、と誰もが驚いていた。高木若頭に続いて前谷祐一郎若頭も狙撃されたわけだから、このままいけば池田組による“返し”(報復)の危険性は十分にある。神戸山口組の中心組織の池田組に警察の警備も構わずに犯行に及んだわけだから、警察庁は六代目山口組を特定危険指定暴力団に指定する可能性は高い。今回の事件をきっかけに報復合戦が高まっていくのではないか」
緊急事態宣言解除はさまざまな業界で影響を与えているようだ。