「花火を見て元気になって」 新型コロナ終息願い、各地で“サプライズ”打ち上げ

新型コロナウイルスの感染終息を願い、全国の花火師たちが1日夜、一斉に花火を打ち上げた。全国約160の煙火店が賛同し、観覧客の密集を防ぐため、あえて場所を明かさない「サプライズ花火」として行った。全国的には天候の優れない地域もあったが、各地の夜空に美しい花火が舞った。
政府の「緊急事態宣言」が全国で解除され、多くの活動が再開された1日、見る人の心の癒やしになればと全国の煙火店が無償で参加した。
発起人の一人、「村瀬煙火」(岐阜市)の村瀬功さん(34)は同日夜、岐阜市内の長良川で花火を打ち上げた。「今夏の花火大会中止が全国的に相次ぐなか、花火を見ることができた人が元気になってくれれば」と話し、一日も早く平穏が戻ることを祈願した。【横田伸治】