麻生財務相は1日の衆院決算行政監視委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大に対応する2020年度第2次補正予算案に10兆円の予備費を計上したことについて、「中長期戦になるので、臨機応変に対応しなければならない」と理解を求めた。
予備費は政府の裁量で使途を決められるため、野党は「国会軽視だ」と反発している。国民民主党の源馬謙太郎氏は「内閣の
恣意
( しい ) 的な判断で何でも使える。国会を閉じず、必要なら予算を組むやり方でもいいのではないか」と追及した。
これに対し、麻生氏は「(政府の対応は)『スピード感が足りない』との指摘を受けている。万全を期さなければならない」と反論した。