2匹目のどじょうならず…「#国会を止めるな」、野党の運動不発

今国会は、150日間の会期を延長せずに閉会し、野党がSNS上で呼びかけた「#国会を止めるな」運動は不発に終わった。
立憲民主党など野党は、「#検察庁法改正案に抗議します」がネット上で広がり、同法案を成立断念に追い込んだ再現を狙った。しかし、SNSの分析が専門の鳥海不二夫・東大准教授(計算社会科学)の調べでは、同法案を巡る投稿は一般市民や芸能人の投稿をきっかけに5月8~12日で約600万件に達したのに対し、「国会を止めるな」という言葉を含む投稿は、今月1~16日で約2万6000件にとどまった。
鳥海氏は「広告のプロでもネット世論をつかむのは難しい。素人の国会議員が仕掛けて、簡単に成功させられるようなものではない」と指摘した。もっとも、国会では閉会中審査が開催されることになり、立民幹部は「国民と連帯してやってきた成果だ」と訴えた。