1人死亡、15人が心肺停止 熊本南部豪雨、特養ホームが浸水

熊本県南部を襲った豪雨で、県は4日、球磨川の氾濫などで計15人が心肺停止になったと明らかにした。9人が行方不明で、1人が重体。芦北町と消防によると、県の公表分とは別に、同町で女性の死亡が確認された。警察や消防、陸上自衛隊が救助活動を本格化させた地域がある一方、複数の自治体で住民が孤立。山間部を中心に救助が届かない地域が出ており、さらに被害規模が拡大する可能性がある。
県によると、球磨村渡乙の球磨川支流近くにある特別養護老人ホーム「千寿園」が浸水し、14人が心肺停止で見つかった。
県は当初、津奈木町で2人が心肺停止で見つかったと発表したが、1人に訂正した。