池袋のホストクラブ全9店、全従業員にPCR検査を…区が要請へ

東京都豊島区は3日、JR池袋駅周辺の全てのホストクラブに対し、従業員全員にPCR検査を受けさせるよう要請する方針を明らかにした。高野之夫区長が同日、地元の飲食店や商店会などの代表者を集めた感染防止大会で、「事業者と客が不安のない環境を整備したい」と述べた。
同区によると、区内で6月24~30日に感染が確認された45人のうち、ホストクラブなど接客を伴う「夜の街」関連の飲食店の従業員らが22人とほぼ半数を占めた。また都の発表では今月1~3日、池袋周辺の「夜の街」関係者18人の感染が確認された。
区が把握する池袋のホストクラブ9店舗のうち、1店舗でクラスター(感染集団)が確認されており、同区は同駅周辺のホストクラブで感染が広がっていると判断。症状の有無にかかわらず、全9店舗の従業員を対象にPCR検査を実施することにした。
高野区長は「『夜の街』のクラスターといえば歌舞伎町と言われていた。ショックは大きい」などと話し、「一刻も早く対応し、徹底的に封じ込めなければならない」としている。