札幌市は15日、市中心部の繁華街すすきの地区の接客を伴う飲食店で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。感染者は従業員11人と客1人の計12人。このうち11人は、15日に公表した新規感染者12人に含まれている。同市内のクラスターは14件目。
市によると、店の業態はキャバクラ。市は「店の同意を得ていない」などとして店名公表を控える一方、「キャバクラは一般的に複数の店を利用する客がいる」とみており、同じ業態の店全ての利用客に注意喚起を行う方針。
市によると、札幌と東京ではキャバクラの接客方法が異なり、クラスターが発生した店は密着度の高いサービスを提供していた。従業員1人が9日に陽性と確定。関係者の検査を実施したところ、ほかの11人の感染が判明した。
この店の従業員は約30人で、1日30~40人の客が来店していた。市は、この店で感染が広がった可能性のある期間を6月29日から7月13日としている。
店は感染を予防するため客の検温や店内の消毒などを実施していたが、接客時はマスクをはずしていた。複数の従業員が発熱や味覚障害などの症状が出た後も勤務していたという。
道内では15日、札幌市の12人を含む13人の感染が確認された。札幌市分は、20代女性7人▽20代アルバイト男性1人▽20代・性別非公表1人▽30代女性1人▽40代男性1人▽全て非公表1人-の計12人。
残る1人は石狩地方に住む30代の女性パート従業員で、親族から感染したとみられる。いずれも症状は軽いという。
道によると、15日午後5時時点の道内の感染者は延べ1317人(実人数1300人)。治療中の患者は76人で、このうち5人が重症。15日までに計102人が死亡した。