茨城・大井川知事「都内への移動自粛を」 市中感染、恐れ高まり 県の指標最高レベル

茨城県の大井川和彦知事は20日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、県民には東京都内へ、都民には県内への不要不急の移動自粛を要請した。都内の感染状況を示す県の指標が4段階で最高レベルに達し、都内の市中感染の恐れが高まったと判断した。
県は感染者数や医療提供体制など六つの指標に基づき、県内全体の感染状況を4段階で把握し、対策を講じてきた。都内の感染状況を示す直近1週間の感染経路不明者の平均値は19日時点で110人となり、指標のステージが3から4に上がった。
大井川知事は、都内への移動や滞在について10日の段階では「慎重な対応を」と述べていたが、この日は「状況が著しく悪化している」と自粛要請を明確にし、都内への通勤・通学者には会食や大規模イベントへの参加を控えるなどの対策を講じるよう求めた。ただ、県内の医療体制や感染者数などの他5指標はステージ2以下で、総合的な県内全体の感染状況はステージ2と判断。県内での外出自粛や休業要請は行わないことにした。
政府の観光支援事業「Go Toトラベル」が都民を対象外とした点については「やむをえない」と理解を示しつつ、現段階では、都民以外の来県は受け入れる方針を示した。
新たに1人感染 県内累計226人に
一方、県内の感染者は1人増え、累計226人となった。感染したのは筑西保健所管内に住む70代の男性会社員。都内勤務で10日に発熱し、いったん解熱したが、18日に呼吸困難などの症状が表れ、検査を受けた。現在重症の状態という。
県が推進する感染者と接触した可能性をメールで通知する「いばらきアマビエちゃん」に登録した事業所は20日午後時点で5200を超え、9日に比べ約2倍に増えた。県は27日以降、未登録の事業所を直接訪問し、システムの使い方などを説明する予定。【韮澤琴音】