買収、金額決定「前法相と思う」 案里議員秘書が公判で証言

昨年の参院選を巡る買収事件で起訴された前法相の衆院議員河井克行被告の元政策秘書で、車上運動員に違法報酬を支払ったとして公選法違反(買収)罪に問われた高谷真介被告の公判が5日、広島地裁で開かれた。前法相の妻で参院議員案里被告の公設秘書が証人尋問され、推測と断った上で「前法相が金額を決めていたと思う」と証言した。
証言したのは高谷被告の共犯として同法違反罪で起訴された案里議員の公設秘書立道浩被告。高谷被告の弁護側から「なぜ前法相が決めたと推測できるのか」と尋ねられ「以前会計担当をしていた時に(前法相が)打ち合わせで細かい内容を詰めていたから」と説明した。