【ポスト安倍の条件】米大統領選、ハリス氏は「米国初の女性大統領」に近づいた 日本も「女性の宰相候補」がいてほしいが…

米大統領選で、民主党候補となるジョー・バイデン前副大統領は、副大統領候補に黒人女性、カマラ・ハリス上院議員を選んだ。ジャマイカ出身の経済学者という父と、インド出身の医学者の母(バラモン階級)を持ち、カリフォルニア州司法長官も務めるなど、知的エリート層に属し、「女オバマ」といわれてきた。
バイデン氏は当選しても就任時に78歳で、任期をまっとうできない可能性があり、再選立候補も難しい。ハリス氏が「米国初の女性大統領」に近づいたといえる。そうなると、日本でも「女性の宰相候補」くらいはいてほしい。
■稲田朋美幹事長代行 ハリス氏に重なるイメージ、「改革志向」強める
自民党の稲田朋美幹事長代行は、ハリス氏と同じ法律家(弁護士)であり、世襲政治家でもないあたりイメージを重ねやすい。保守政治家としてデビューしたが、最近は政策通、社会派として幅が出てきた。新型コロナウイルス終息後の社会像を議論する議員連盟を結成するなど、岸田文雄政調会長らより「改革志向」を強め、二階俊博幹事長とも関係良好である。
■最も堅実に重要ポストこなす高市早苗総務相
高市早苗総務相については、女性政治家の中で、重要ポストを最も堅実にこなしてきたことを評価すべきだという人は多い。
■野田聖子元総務相 中国南シナ海進出で「トンデモ発言」
野田聖子元総務相は、過去に二度、推薦人が集まらずに総裁選出馬を断念したが、意欲はあるようだ。ただ、南シナ海への中国の進出について「日本は直接関係ない」とトンデモ発言して批判を浴びた。配偶者についても情報公開する必要がある。日本の主要政治家に最近、配偶者や家族について情報公開に消極的な人もいるが、国際常識に反する。
■「親中派」の期待集めたが、いまは出番なし 小渕優子元経産相
小渕優子元経産相は2014年、政治資金規正法違反事件が直撃して閣僚辞任したが、議員は辞職せず、みそぎは中途半端だ。安倍晋三首相と中国の関係が悪かった時期には、「親中派」の期待を集めたが、日中関係の改善と中国への国際的な風当たりの深刻化で、いまは出番ではあるまい。
■小池百合子都知事 広報力の高さ示すも実務面や経済活動お粗末
東京都の小池百合子知事は、新型コロナ対策で広報能力の高さだけは示したが、医療体制など実務面での対応のお粗末さと、経済活動維持への無策が際立った。安倍首相との協力をアピールする方向を選べば、名誉回復のチャンスだったのに残念だ。(評論家・八幡和郎)