自殺相談などを受ける社会福祉法人「山形いのちの電話」に、新型コロナウイルスに関連する相談が相次いでいる。最大約50件寄せられ、永沢孝事務局長は「今後も増加するだろう。気持ちを聞く姿勢を変えず、少しでも明るくなって電話を切ってもらえるよう努めたい」と話す。【的野暁】
同法人によると、コロナの感染拡大に伴い、3~4月から通常の相談に「コロナ」の言葉が加わるようになったという。相談件数は月500~600件だが、うちコロナ関連は3月が5件▽4、5月が各30件▽6月50件▽7月は25件――を占めた。具体的には「学校に行けなくなった」「外出が怖い」「夫の飲酒が増えた」「仕事が3密で不安」などがあったという。
永沢事務局長は、リーマン・ショック後に自殺者が増えたことに触れ、「今はコロナ禍で家族を守ろうと必死な人も、後に死への気持ちが出てくるかもしれない。匿名だから話せることもある。少しでも不安を和らげたい」と話す。
相談員は8月5日現在、95人。相談件数は2015年以降右肩上がりで、19年は7131件(うち、自殺傾向555件)と15年ぶりに7000件を超えた。相談員の確保が急務で、16日まで相談員を募集中。22歳から68歳の男女問わず応募できる。問い合わせは023・645・4377。相談員の60代男性は「電話して良かったと言われるとやりがいを感じる。いつコロナ関連の電話が来ても応えられるよう準備したい」と話した。
相談は023・645・4343まで。年中無休、午後1~10時▽一般社団法人「日本いのちの電話連盟」(東京都)も全国一斉の臨時フリーダイヤル(0120・783・556)を開設。午後4~9時に相談を受け付けている。