クラスター発生の大学、学内に自前の検査施設…無症状の学生らに検査

京都産業大(京都市)は1日、新型コロナウイルスのPCR検査施設を学内に設け、10月中旬から無症状の学生や教職員の検査を始めると発表した。大学では今春、クラスター(感染集団)が発生しており、自前の検査施設という異例の対応で再発防止を目指す。
施設は学内診療所の付属機関として約1500万円をかけて整備する。検査対象は学生約1万4000人のうち、集団感染のリスクがある学生寮の入居者や、高齢の家族と暮らす人ら計約1900人。高齢の教職員らも対象とする。
検査は唾液を採取し、島津製作所(京都市)が開発したキットを用いて行う。検査作業には学内診療所の医師や看護師らがあたる。開始当初は1日40件の検査を想定。検査費の自己負担額は1回1000円以内に抑えるという。
陽性判定が出た場合、保健所に届け出て、指示を待つ。また、市中で感染者が急増し、京都府や京都市の検査能力を上回る事態になった場合は、検査受け入れも視野に入れる。施設は2025年末までの運用を想定している。
大学では3~4月、ゼミの祝賀会などでクラスターが発生し、学生らの移動で府外にまで感染が拡大した。記者会見した大西辰彦副学長は「新たなクラスターの発生を防ぐには、衛生管理の徹底と、学生自身が行動を変えることが重要。学内での検査を通じて学生の意識を高めたい」と語った。