兵庫県尼崎市は、性的多様性を認める市の姿勢を明確にしようと、ラブホテルなどの建設を規制する条例に明記されたラブホテルの定義について、「異性を同伴する客に利用させる」施設という記述を変更し、「異性」の文字を削除することを決めた。条例は、建設の条件を定めるルールで、性的少数者(LGBT)のカップルのホテル利用を規制するものではないが、「表現が実情に合っていない」と判断した。市議会9月定例会に改正案を提出する。
「市遊技場及びラブホテルの建築等の規制に関する条例」で、訪日外国人向けのゲストハウスなどの設立を容易にする規制緩和で条例を改正するのに合わせ、ラブホテルの定義も見直すことにしたという。「専ら異性を同伴する客に利用させることを目的とする施設」という記載を、「性的営みの相手方を同伴する客が専ら性的営みを行うために利用する宿泊等施設」という表現に改める。
市は今年1月、LGBTのカップルを公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」を導入している。今回の条例を所管する市開発指導課は「市全体で性の多様性を重視する施策を進めているため、時代に合わない定義も変更することにした」と説明している。