ストーカー被害者遺族「法改正の一助になれば」 GPS悪用巡る警察庁検討会初会合

全地球測位システム(GPS)を悪用したストーカー行為への対策を議論する警察庁の有識者検討会(座長=井田良・中央大大学院法務研究科教授)の初会合が9日、同庁であった。1999年に埼玉県桶川市で起きた女子大生ストーカー殺人事件の被害者の父猪野憲一さん(70)と母京子さん(70)が委員として参加した。
憲一さんは会合後に記者らの取材に応じ、GPSの悪用に対して「どんな機器を使おうが被害者を脅す行為は何があっても許せない。一般国民の感情としてもそうではないか」と話した。「被害者が無くなるような活動には参加したい」との思いから委員になったという。ストーカー規制法はGPSへの対策が十分とは言えないため、「(検討会の議論が)法の改正につながるような一助になれば。結果的に被害者が少なくなるという期待もある」と述べた。
この日の会合は非公開で開かれた。警察庁の担当者が、GPSを使って位置情報を取得しただけでは規制法違反の「見張り」には当たらないとの初判断を示した今年7月の最高裁判決などについて説明した。【町田徳丈】