ドングリが8年ぶり「凶作」 群馬県がクマへの注意呼びかけ

群馬県が9月に実施した2020年の堅果類(ドングリ)の豊凶調査で、ブナやミズナラなど計5樹種の実りが2012年以来8年ぶりに「凶作」と判断された。梅雨の長雨などの天候不順が影響した可能性がある。野生動物の重要なエサであるドングリが不足すると、クマが人里に出没する頻度が増える恐れがあり、群馬県が注意を呼びかけている。
県は9月上旬~中旬に利根沼田地域を対象に調査を実施。「大豊作」から「無」までの7段階の豊凶区分で、ブナ、ミズナラ、コナラ、クリ、ミズキの5樹種の合計を下から3番目の凶作と判断した。樹種別ではブナが2年連続で下から2番目の「大凶作」だったほか、実付きの良い年と悪い年が1年ごとにあるミズナラやコナラも2年連続で下から4番目の「不作」だった。
クマの出没頻度はドングリの実りによって左右される。5樹種の合計で上から3番目の「並作」だった18年の出没頭数(9~12月)は95頭だったのに対し、不作の19年は最多の234頭を記録。今年は冬眠に入る前の秋から晩秋にかけ、例年は出没しない人里にも姿を現す可能性がある。
県鳥獣被害対策支援センターは、余った農作物を片付けたり、山の中では複数で行動したりするよう呼びかける。【妹尾直道】