新潟県は19日、佐渡市の60代夫婦と80代の父親計3人が、毒キノコのツキヨタケを食べたことによる食中毒になったと発表した。命に別条はなく、回復している。今年県内で初の毒キノコによる食中毒で、県は「毒きのこ食中毒発生注意報」を発令し注意を呼びかける。
佐渡保健所によると、18日早朝に60代の夫が知人2人とともに市内の山中にキノコ採りに行った。食用のヒラタケと間違えて採取したツキヨタケを翌19日、家族3人でみそ汁にして食べたところ、3人とも吐き気や嘔吐(おうと)の症状が出たという。
県内では毎年、食用のキノコとツキヨタケを間違えて食べ、食中毒になるケースが発生しており、県は「食用と正確に判断できないものは、食べたり、人にあげたりしないでほしい」と注意を呼びかけている。【北村秀徳】