「高すぎる公用車」への更新、議会に説明せず 兵庫県

兵庫県知事と県議会議長の公用車がいずれも2千万円を超える最高級車「センチュリー」へ更新され、契約料などが計上された昨年度の当初予算案審議で、県が議会側に車種変更について説明していなかったことが22日、県などへの取材で分かった。
今月に入って「高額すぎる」と議会の野党系会派から問題視されたが、この日開かれた本会議では関連決算を認定。6年後の更新時まで、センチュリーは見直されないことが確実となった。
県によると、公用車は昨年8月に更新。レクサスからセンチュリーに車種が変更された。7年間のリース契約は1台月額約25万円、総額約2千万円。レクサスに比べ2台で約1400万円高くなる。
契約更新をめぐっては、昨年3月の県議会で、県庁内全公用車の運営費(約5700万円)として一括計上され、議会側にはセンチュリーへ変更することへの説明はなかった。県管財課は「議会から質問がなかった」としている。
それから1年以上を経て問題が表面化し、「高級すぎる公用車」として批判の声が上がった。井戸知事は「適切な車種であり、なぜ見直さないといけないのか」と反論している。