入れ墨そっくり、有名ロックバンドのボーカルと偽り5400万円だまし取る…内縁の妻の父親から

ロックバンド「DIR EN GREY(ディルアングレイ)」のボーカルになりすまし、借金名目で約5400万円をだまし取ったとして、奈良県警西和署などは22日、王寺町王寺、無職笠原善和被告(39)(傷害罪などで起訴)を詐欺の疑いで再逮捕した。「金額の多さに自分も驚いている」と容疑を認めているという。
発表では、笠原被告は2017年10月5日頃~20年7月22日頃、内縁の妻の父親(61)から142回に分けて計約5400万円をだまし取った疑い。自身をディルアングレイのボーカル「


( きょう ) 」と名乗って父親に会い、「所属事務所のオーナーに通帳を取り上げられて金がない。金を貸してほしい」などとうそを言い、現金を受け取っていたという。
笠原被告はバンドの20年来のファン。首筋から腕にかけて入れ墨をボーカルと同じように入れて、本人と信じ込ませていたという。
笠原被告は9月、以前に交際していた女性の父親から250万円をだまし取ったとして、詐欺罪で起訴されている。