市職員夫婦、668万円着服 山梨・大月市の公金紛失 「生活費や競馬に」

山梨県大月市福祉課で公金217万5000円がなくなった問題で、同市は22日、記者会見を開き、同課の会計年度任用の女性職員(39)と夫で保健介護課主任の男性職員(42)が217万5000円を含む総額約668万円を着服していたと発表した。
2人は市の調査に対し「生活費や競馬に使った」と関与を認め、全額弁済したという。市は21日付で2人を懲戒免職処分とし、刑事告訴も検討している。
市によると、着服していたのは、65歳以上の高齢者が年間5000円で路線バスを自由に利用できる「市シルバーお出かけパス」の代金計217万5000円と、日本赤十字社の会員から集めた会費や積立金など計451万2093円。
女性元職員は鍵のない引き出しで公金を管理。5~9月の間に複数回にわたって現金を持ち出し、自身で使ったほか、男性元職員に1回5万~10万円渡していたという。
会見で小林信保市長は「重大な不祥事を引き起こし、申し訳ない。誠心誠意対応し、適正な業務執行に努める」と話した。【金子昇太】