市議会出席停止で大法廷弁論=判例変更の可能性―最高裁

市議会への出席停止処分を受けた宮城県岩沼市の元市議が、同市に処分取り消しなどを求めた訴訟の上告審弁論が28日、最高裁大法廷(裁判長・大谷直人長官)であった。判決期日は後日指定される。地方議会による出席停止処分の審査は「裁判の対象にならない」とした最高裁判例が変更される可能性がある。
元市議は「出席停止の乱用は、多数派の暴力だ。議会の懲罰全てが裁判の対象となる道を開いてほしい」と訴えた。一方、市側は「地方議会が自律的な法規範を持つことは明らかで、司法権は及ばない」と反論した。
[時事通信社]