車を川に転落させ、同乗していた友人の男性を死亡させたとして、埼玉県警は5日、運転していた同県川口市の会社員の男(20)と少年(19)を傷害致死容疑で逮捕した。県警は、男らが車両保険金をだまし取るために車を転落させた結果、男性が死亡したとみている。
捜査関係者によると、男と少年は8月12日夜、運転していた軽ワゴン車をさいたま市緑区の川に転落させ、後部座席の同県越谷市の男性(20)を死亡させた疑いが持たれている。
車が転落した後、男と少年は窓から脱出して岸辺にはい上がったが、男性は同14日、転落現場から約290メートル下流で遺体で見つかった。溺死だった。
その後の捜査で、男が多額の車両保険をかけていたことが判明。SNSのやり取りなどから、3人が事故を偽装したとみられることが浮上した。男と少年は救助された際、「増水した川の状況を確認しに来ていた」と話していた。
県警は車を転落させた行為が故意だったと認定し、傷害致死罪を適用した。